スピーカーの設置場所、騒音などの環境によりことなりますが、大凡の可聴範囲の目安として下記の表を参考にして下さい。
スピーカーの可聴範囲 | ボックススピーカー | トランペットスピーカー | |||||||||||
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スピーカー | 品名 | BN-308 BN-313 |
NP-205 NK-305 |
NP-210 NK-310 |
NP-415 NK-315 |
||||||||
定格入力 | 1W | 2W | 3W | 2W | 3W | 5W | 3W | 5W | 10W | 10W | 15W | ||
インピーダンス | 10k | 5k | 3.3k | 5k | 3.3k | 2k | 3.3k | 2k | 1k | 1k | 670 | ||
楽に会話ができる (騒音レベル 60dB) |
8~15m | 10~20m | 12~25m | 40~80m | 55~110m | 70~140m | |||||||
会話に少し大きな声が必要 (騒音レベル 70dB) |
3~5m | 4~7m | 5~9m | 12~25m | 18~35m | 25~45m | 20~45m | 25~55m | 40~75m | 50~100m | 60~120m | ||
大声を出さないと会話できない (騒音レベル 80dB) |
1~2m | 5~9m | 6~11m | 7~14m | 7~14m | 9~18m | 12~25m | 15~30m | 20~40m | ||||
会話困難 (騒音レベル 90dB) |
1~3m | 2~4m | 3~5m | 3~5m | 3~6m | 4~8m | 5~10m | 6~12m |
・その他参考情報
ページングシステムのスピーカーとアンプの選定方法について
スピーカーの配線材について
ページングアンプとスピーカーを使用する場合、
アンプの定格出力(W) > スピーカーの定格入力(W)の合計
の条件を満足するようにスピーカーとアンプを選定して下さい。
例えば
これらのスピーカーを組み合わせた場合、
スピーカーの定格入力合計W数は、10W×1台+5W×2台+3W×3台 =29Wになります。
従って、定格出力が29W以上のアンプ(FG-303など)を選定します。
・その他参考情報
スピーカーの可聴範囲について
スピーカーの配線材について
スピーカーの配線をする場合、使用する線材は必ずいくらかの抵抗を持ちます。
この線路抵抗が大きいと、線路抵抗による損失が大きくなり、スピーカーの入力は減少してしまいます。
このような場合には次の抵抗値表を参考にして、使用する線材を決定してください。
線路抵抗の大きさは、使用するスピーカーの合成インピーダンスの10%程度か、それ以下に留めることが望ましいでしょう。
導体直径 mm | 抵抗値 Ω/km | 導体断面積 mm2 | 線の構成 | 抵抗値 Ω/km |
---|---|---|---|---|
0.5 | 91 | 0.5 | 20/0.18 | 35 |
0.6 | 64 | 0.75 | 30/0.18 | 25 |
0.8 | 36 | 1.25 | 50/0.18 | 16 |
1.0 | 23 | 2.0 | 37/0.26 | 9 |
1.2 | 16 | |||
1.4 | 12 | |||
1.6 | 9 | |||
1.8 | 7 |
計算例は次のようになります。
(1) 5Wスピーカーを1本使用する場合
5Wスピーカーのインピーダンスは2kΩですので、2kΩの10%は200Ωとなり、配線材の抵抗値を200Ω以下となるようにする必要があります。配線材は2本の電線を使用していますのでご注意ください。
例えば、φ0.5㎜の配線材料では約1.1㎞程度まで延長できます。
(2) 10Wスピーカーを2本使用する場合
10Wスピーカー(1kΩ)を2本並列使用したときの合成インピーダンスは500Ωとなりますので、500Ωの10%は50Ωとなり、配線材の抵抗値を50Ω以下となるようにする必要があります。
例えば、φ0.5㎜の配線材料では約270m程度まで延長できます。
・その他参考情報
スピーカーの可聴範囲について
ページングシステムのスピーカーとアンプの選定方法について
周囲条件による、騒音レベルの代表例を表しています。
周囲騒音に対する所要音圧の必要度を示しています。
ワイヤレス機器のアンテナの回路にはシングル方式とダイバシティ方式の2種類があり、それぞれに特徴があります。
シングル方式とは、アンテナ回路が1系統のものをさします。ダイバシティ方式に比べて安価です。
狭い場所で、人があまり動き回らない場所などに適しています。
ダイバシティ方式とは、アンテナ回路が2系統のものをさします。ダイバシティ方式の方が受信状態が安定していて、音声が途切れにくい特徴があります。
広い場所(30m×30m以上)などで、マイクを持つ人が動き回る場所などに適しています。
ワイヤレス機器の電波の届く範囲の目安です。
どちらの場合も、アンテナが見えて、途中遮るものがない、見通しのよい位置が条件です。
屋外では、半径40m程度が目安となります。
マイクロホンの技術的情報を掲載しています。
いちばん望ましいのは、アンプとマイクロホンのインピーダンスが一致する事です。
しかし、それが出来ない場合は下記の条件に合うようにマイクを選定してください。
マイクロホンのインピーダンス≦アンプの入力インピーダンス
音圧1Pa(1Pa,Lpで94dB)の平面波がマイクロホンに入射した時、開放出力端に生じる電圧が1Vのときを0dBとし、0dB=1V/Paで表します。
(出力電圧がEボルトの時の感度は20logE)例えば出力電圧が0.001Vのマイクの感度は-60dBです。
アンプにはボリュームが付いているので多少のレベル差は問題ありませんが、ボリュームを上げても音量不足の時は、アンプの入力レベルにできるだけ近いマイクロホンをお選びください。
あらゆる角度の音に対して均等な感度を持つマイクロホンで、構造が簡単で安価であり、マイクロホンの位置が口元から多少ずれていても支障がないために簡単なPAシステムにはよく使用されます。
その反面、反響の多い場所ではハウリングを起こしやすく、目的以外の音も集音して明瞭度が悪くなりやすいので使用目的をよく考えて利用することが大切です。
その名の通りある一定方向の音に感度がよい特性を持っています。このタイプの特徴に、目的の音とそうでない音の感度差をつけてSN比を改善できることがあります。
PAシステムでは、ハウリング防止の点から単一指向性マイクロホンがよく使用されます。
ノイズ等の影響を受けにくい構造をしています。出力は3端子で2芯シールド線プラグは複式プラグ(平衡プラグ)を使用しています。
出力は2端子で1芯シールド線、プラグは単式プラグ(不平衡プラグ)を使用しています。
マイクケーブルを長く引き回すことは、雑音を拾う最大の原因となります。出来る限りマイクロホンに付属しているコードの範囲内でお使いになることをお勧めします。
どうしても延長する場合、マイクロホンの種類や周囲の状況によってかなり条件が異なりますが、次の表が一応の目安になると思います。
マイクロホンの種類 | ハイインピーダンスマイク | ローインピーダンスマイク | ローインピーダンスマイク |
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(平衡型) | (不平衡型) | ||
最大延長距離 | 約10m1芯シールド線 | 約80m2芯シールド線 | 約20m1芯シールド線 |